昼休み、なのになー。あーあ。
何かを嘆く時間さえなくしてしまえば、
嘆きそれ自身も消えてなくなる、
...わけないですよね。
残り時間がほんとうになくなろうとするとき、
そのすべてを嘆きではなく喜びに充てることができるようになるには多分、
思いのほか不断のトレーニングが必要なのだろうなあ。
たとえば今ひとつだけ、精油の瓶を開けていいとしたら、僕は何を選ぶだろう。
あるいは、ここではない、今ではない遠いところへ今すぐ再び旅立つとして、
ひとつだけ、持っていける永達の花束を選んでよいとしたら、
...それはフリージアだな。間違いなく、それなら後悔しない。
優柔不断の僕がなぜか決然と答えられる、不思儀にも珍しい設問。
白い花は上等の胡椒の香リ、黄色い花はレモンティーキャンディの香り、
だからひとつの花束でも、 白と黄のミックスにしたいんだけど、
それくらいなら許してもらえるかな。
こちらはホテルのカフェではなく、出張の仕事で訪問した相手方のオフィスでだしてくれた飲み物。エジプトではレモンをしぼって砂糖を加えた「レモンジュース」はけっこうポピュラーな飲み物なのですが、実はエジプトでよくつかわれるレモンは、日本でよく目にするあの形ではなく、カボスやスダチみたいな丸くて小ぶりな格好をしていて(もしかすると日本で一番ちかいのは沖縄のシークワーサー(ヒラミレモン)かも)、それを次々しぼってグラス一杯にするのはかなり大変なんです。でもそうやって絞ることで、果皮にたっぷり含まれているリモネン・リッチなレモンオイルがそこらじゅうに飛び散り、グラスでサーブされた時からもういい香りがぷんぷんしてくるのです。
お味のほうは、
あんまり印象の良くない匂いの話ばっかりじゃ、不公平ですよね。ということで、残る3つは、いい香りの話。
上ナイル沿いの町のホテルに泊まったとき、ここならネットにつながるからと案内された6階のカフェで、なんとなく注文してみたターキッシュ・コーヒー。いま思えばカイロの次はイスタンブールに寄る予定なので、そんなもの本場で注文すりゃいいのに、ってとこなんですが、でも直感で「これ!」と思っちゃったのだから仕方がない。しかも、砂糖いるか?と聞かれて、エジプト流に劇甘にされたら大変だ、とつい no, thank you と答えてしまったのも、いやだってふつうターキッシュ・コーヒーには砂糖いれるでしょ、ちょっと疲れたくらいでこんなに気が回らなくなるなんて、だいたいお前は...、なんて、頭の中で2人の僕が険悪な雰囲気に。あーあ、もう。
ところが!