たとえば、匂いのある夢をふつうに見ることのできる、あなた。
たとえば、町をあるいていて、季節最初の匂い(沈丁花でも蚊取り線香でも金木犀でも石油ストーブでも)を不意にかいだ途端に立ち止まったり、どうしてだか思わず泣きそうになったりする、あなた。
たとえば、職場のエレベータに乗ったら、その前に乗った人をだいたい当てられる(けど、その話をするとまわりにいやがられそうだから黙っている)、あなた。
お会いできて、光栄です。
私も、あなたと同じ。ニオイ族です。
このブログでは、偶然にも京都に生まれ育った私が、時に京都から遠く離れた町や国で日常を暮らし、また時には輪をかけて遠かったり案外むしろ近場だったりする出張先や旅先の非日常を手探りで生きる途中途中に、
この鼻先をふと通りすぎた幽かな匂いの記録、またはそこから唐突に喚起されてしまった記憶、
あるいはもう他のどのような方法によっても確かめることのできなくなった遥かな記憶をたぐりよせるために我知らず香りのモトを手にし重ね何度となく混ぜ合わせて見たその試行錯誤の過程(や、ごくたまに辿りついた、世にも稀なる調合)の記録、
などなどを。てきとーうに、つづっていく予定です。
... とはいえ、
気が遠くなるほどの偶然の果てに、ここに辿りつかれたのも何かのご縁、いつ見てもなーんにも書き加わっていなかったり、あるいはあろうことか過去の 記事が書き換えられていたり(精油原料植物のややこしい学名とか、ときどき重量 5g と容量 5ml を書き違えてたりとか... これ本業だったらかなりマズーいことになってただろうなあ、なんて間違いに後になって気づくこと。たまーにありますよね。誰 しも。人間だもの。...申し訳ない...)、
皆様におかれましては「何とまったくいい加減な!」と存分にあきれられつつ、どうか何ひとつ期待なさることなく、ぼちぼーち、おつきあいくださいまし。

[gandha]