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2009年8月30日 04:25 AM

皆が祈りをする頃に - カイロ04時、気温25度

'09.9.14改訂

カイロのヒルトンWTCレジデンスは全室スイート仕様で、バルコニーから右手にナイル川と中心市街地、左手にはどこまでも広がるダウンタウンを、デッキチェアにすわりながらゆっくり眺めることができるのが気に入っている。


World Trade Center Cairo and Hilton WTC Residence in daylight


my room #112, terrace and its view in afternoon

夜遅くにバルコニーに出てみると、ダウンタウンに点在するモスクの塔(ミナレット)らしき場所に、グリーンと白のネオンライトがとりつけてあるのが見えた。前回2月に来た時にはなかったので、もしかするとラマダンの時期だけのライトアップなのかもしれない。

night view from my southern terrace (dusk view on mouse-over)

朝夕は交通渋滞でクラクションの鳴りやまない通りも、午前3時4時となれば別の国のように静かだ。ひと気のなくなった街の角々をうつむき加減に照らしつづけるナトリウム灯の橙色のあかりと、

涼しげなグリーン&白のネオンが描き出すコントラストを穏やかな夜風に吹かれながら眺めていると、13時間のフライトで疲れているのかいないのかもわからなくなった眼と頭とココロになんとも心地がよくて、ついいつまでもぼんやりと見入ってしまうのだった。

ときおり、懐かしい湿り気と少し泥の匂いのする風が音もなく、おそらくはナイル川のほうからふうわりと吹きあがってくる。まるで春秋の時候のいい頃 に鴨川べりで寝ころんだときのような、心地よい肌合いの風だ。


the Nile river and Ramadan decoration over the 6th-of-October Bridge, 6:30 pm

恥ずかしながら未だにエジプトと聞くと砂漠を一番に思い出してしまう自分には、その国の首都 にいま自分がいるのだということがなんだか不思議にすら思えてくる。もちろん京都の鴨川とエジプトを貫くナイル川では規模がぜんぜん違うことは頭ではわ かっているのだが、しかし古い町にくらす人々の思いを数百年ものあいだ包み流れてきた川の気配というものには、やはりどこか一脈通じるものがあったとしても、存外見当違いではないかもしれない。

さて、そろそろ寝ないと。まだ暗い町の空のどこかから、最初の祈りの時間を知らせるアザーンが聞こえてきた。それを合図に眠りに就くなんてフトドキな異教徒にも、どうか寛容なご加護のありますように。


rising sun in Cairo, 7:00 am

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