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2009年9月29日 11:00 PM

Go Maverick Cry Out Of Wrath And Anguish

孤絶の姿を借りた怠惰に未来はない。もっともらしい静謐の中、やがてひとり青黒く腐れ落ちるそれが残せるのは、せいぜい鼻をつく悪臭に顔をしかめ早足で通り過ぎる人々の足音くらいだろう。

しかし狎れ合う群れに自らを連ねまいと、他人と同じ烙印(しるし)をその身に刻むことを拒みながら同じ世に生きる道を選んだ者の上には時として、愚かなり世に二つと見ぬ独善と狂気、恥知らずこそ汝が名ぞと誰かが一度指さし嗤ったのを合図に、冷笑や唾棄や怒号が雨あられと降り注ぎはじめるというのもまた、この世に例しのないことではない。

そんなもの合間を縫って駆け抜ければ勝ちだろと強がってみせところで、いつしか自らの内なる怒りと痛みがひりひりと熱を持ち、何かのはずみであがった火の手が胸の天井を焦がしはじめたら、幸か不幸か先はもうそれほど長くない。やがて炎がその喉笛に迫る頃、何かがようやく耳元まで下りてきて、そっと囁く。

 

― 無辺の闇の中にあってひとり、光の速さで遠ざかる輝きを放つ者は、その輝きの力強さを自らの眼で確かめることができない。沈黙の泥に足をとられながらひとり、音の速さで離りゆく叫びをあげる者は、その叫びの届く遠さを自らの耳で確かめることができない。

― しかしその闇と沈黙のむこう側で誰かが今この時も、いつ届けられるかすら分からないその輝きや叫びを眼を凝らし耳を澄ませて待っているかもしれないという可能性を、いいやそんなヒマでお人よしな奴なんかこの世にいるわけないんだ、期待するだけつらくなるから絶対に信じないんだ、と頑なに否定する者には...

 

だから涙と鼻水と汗とぬかるみでもう何が何だかわからなくなっても、走れ未だ烙印なき者、思いのすべてを叫び世に問いながら、憤怒と激痛を超えて駆け続けよ、その体躯を内側から焦がす炎が、ほどなく誰とも同じでない烙印をその肌に描くまで、残すところあと幾許かの叫び声が、いつしか誰にも似ていない記憶を、この世の表裏に、刻むまで、

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