ハチミツの匂いのお香。いわゆるハチミツのとろりとした感触の中にも、斜め上向きでやや鋭い半透明なツノ(おそらく花粉臭)がちゃんとついている、上等で濃厚な蜜の香り。
花の蜜、蜜蜂の巣の蜜、それは過去と未来の命と命をつなぐ祈り、言葉にも音にもならぬ記憶と切望を飽和限界を超えて託されたその果てにあって、とうとうまばゆい山吹色の粉や黄金色の流動体という神聖かつ奇妙な形質を伴うに至った、それらは実に稀なる具象。されば天のいと高きところに。あるいは深き淵のかたわらに。刹那と永遠、絶望と再生、そのすべてを溶かして。蜜の香り、今ぞひとたび高らかに。満ちましを。満ちましを。
official description: Honey

[gandha]